5月3日に東京・浜松町で開催された「東京ゲームダンジョン12」に、2025年末から制作中の中華風探索RPG『蟠桃会異聞~仙界の宴』で初出展してきました。
運営の皆様、そしてブースに立ち寄ってくださった皆様、本当にありがとうございました。
本記事はその出展レポートとなります。
出展決意編
出展決意まで
東京ゲームダンジョンには昨年2月の「東京ゲームダンジョン7」の頃から一般来場者として参加していました。
初めは雲の上の存在だと思っていましたが、同じツクラーで出展されている方々とイベントを通じて親しくさせていただく中で、次第に自分も出展してみたいという思いが強くなっていきました。
そんな中、昨年11月の「東京ゲームダンジョン10」の打ち上げの席で、同じ未出展のツクラー仲間と「次々回は出展しよう!」と盛り上がり(次回は当時既に募集終了していた)、一気にその気になったのでした。
結局その時のお仲間は出展されなかったのですが、もともと出展してみたいという思いが強まっていて、ただちょっと背中を押してくれるきっかけが欲しかっただけの自分は、迷わず出展を決意していました。
出展作品
出展にあたっては作品が必要です。
東京ゲームダンジョンは完成前の作品を試遊してもらってフィードバックをもらうのがメインコンセプトのようで、既に完成済みの『王国の英雄』は相応しくありません。
加えて、この手のイベントと通常のRPGは、あまり相性が良くないと思っています。
- 試遊できる時間はせいぜい10~15分程度
- 序盤部分だけ試遊してもらおうにも、序盤はまだ戦闘も単純でそこまで面白くなりにくい
- かと言って途中のボス戦を試遊させようにも、各キャラの特性や技などを把握していない状態では難しい
- ストーリーも10~15分程度の試遊では訴求しにくい
実際、ゲームダンジョンの出展作品もRPGは数が少なく、短時間でゲーム性を訴求しやすいパズルゲームやアクションゲーム、あるいは雰囲気を訴求しやすいノベルゲームが目立つ印象です。
とは言え自分の主軸はRPGであり、出展のためだけにパズルゲームなどを制作するのも厳しいです。
いくつか作品候補を考えた中で、明確なストーリーのないハクスラ系のRPGであれば、短時間の試遊でもゲーム内容を十分に伝えられるだろうと思い、前々から作品案として存在していた中華風ダンジョン探索RPG『蟠桃会異聞~仙界の宴』で出展することを決めました。
出展申し込み
そして迎えた「東京ゲームダンジョン12」出展募集当日。
毎回すぐに枠が埋まってしまうと聞いていたので、募集開始時刻前にしっかり待機して、開始と同時に申し込みを完了しました。
今回、初の3フロアでの開催ということで、いつもより枠数がかなり多かったにも関わらず、7時間ほどで募集終了してしまったようで、これは次回も相当な争奪戦が予想されますね。
とにかく、これで申し込んでしまったので、もう後には引けません。
出展準備編
出展に向けて、いろいろと準備するものがありました。
実はイベント当日まで2ヶ月ちょっとしかないので、のんびりしている暇はありません。
キービジュアル
まずは必須の素材として、作品一覧などに掲載するキービジュアルの画像。
中華風な点とメインキャラを前面に押し出すため、タイトル画面と、その下にメインキャラ4人の顔グラフィックを横に並べました。また4人の顔グラの背景には、中華らしく敢えて青・赤・緑・黄と原色に近い背景色を入れました。
ただ、画像として見る分には鮮やかで目立って見えたのですが、パンフレット上で見ると文字や顔が思ったよりも小さかったので、次回はもっと工夫した方がいいかもしれません。
PV
宣伝用のPVも、120秒のロングバージョンと15秒のショートバージョンを作成しました。
PVは以前「ツクラーショウケース」に出演した時に作った経験もあったので、その時に倣って2週間ほどで作りました。
ツクールのほぼデフォルトの絵柄ではありますが、中華風の見た目やBGMは割と異彩を放っていたため、目は惹けたのではないかと思います。
フライヤー
当日配るフライヤー(チラシ)も、パワポ職人芸を駆使して作りました。
▲表面
▲裏面
表面はキービジュアルと同様に4人の顔グラとタイトル画面をメインに据えつつ、4人のキャラには分かりやすく名前を入れ、また「四人の仙女が織り成す中華風ダンジョン探索RPG」とキャッチコピーを入れました。
裏面は背景にフィールドマップの全景を薄く入れつつ、三蔵法師といった中華キャラとの戦闘風景、宝箱から稀少品を入手している様子、方術が漢語や四字熟語になっている点、宝物を飾って能力強化できる点など、作品独自の魅力をスクリーンショットで見せ、下段には自分の過去作品も並べて実績アピールを行いました。
最初300枚刷ったのですが、実物が届いてみると意外と少なく感じ、また紙も標準の光沢紙で作成したら思ったよりも薄く感じたため、追加で500枚、標準よりも少し厚手の紙で発注しました。
結果、確かに300枚では足りなかったのですが、半分くらいは余ってしまったので、500枚くらい用意すればいいのかなと思いました。
ポスター
当日会場に掲出するポスターも、同じくPowerpointで作成しました。
サイズは最大でA0まで貼れるようでしたが、A0だと大きすぎるという話も聞いていたので、B1サイズで作成しました。
ポスターにはあまり細かい情報を載せても仕方ないので、キービジュアルと同様に、中央にタイトル画面、そして上段に4人の顔グラ、その下にキャッチコピーを入れました。
背景にはフライヤーの裏面と同様にフィールドマップを薄く入れました。
下の方は余白になってしまいましたが、ポスターとしてはそれで十分だろうと判断しました。
また仕様上、ポスター掲示場所が自分のブースの近くになるとは限らず、そうなった時は左下あたりに紙を貼って、ブースの場所を掲載しようと思っていました。結果、当日はちゃんと狙っていたブース近くの場所に掲示できたので安心しました。
ブースレイアウト
当日のブースのレイアウトも考えました。
東京ゲームダンジョンは1ブースが180cm×90cmとかなり大きいのが特徴で、配置自体はそこまで困りませんでしたが、何をどう配置するのかによって必要なケーブルや小物類も変わってくるため、あらかじめ配置図を作っておくのが大事です。
実際に試遊できる人数は限られているので、モニターを2つ用意して、1つはPVと作者によるプレイ動画をエンドレスで流し、もう1つは試遊画面を大きく映して、通りすがりの人にもゲーム画面が確認できるようにしてみました。
当初、試遊機は1台だけの予定でしたが、試遊時間が意外と長くなってしまったため、急遽古いノートPCも動員して2台体制に。結果、2台とも埋まっている時間が長かったので、これは正解でした。
また、過去に感想や意見をメモに残してもらっていたブースがあって、とても良いなと思ったので、自分のブースでも採用してみました。
出展当日編
会場入り
いざ5月3日、出展当日。
出展者の入場は9:30~でしたが、どのくらい前に来ておけばいいのか分からず、とりあえず9時少し前くらいに会場到着しました。その時点では数組が受付近くの休憩スペースで待機している程度で、15分前くらいに徐々に集まり出し、5分前くらいに受付前に並び始めたので、自分も列に並びました。
ブース設営
自分のブースに到着して、設営開始です。
周りはだいたい複数人で来ていて手際よく準備していたのに対し、自分は単身でかつ設置物も多かったためいろいろと手間取り、設営が完了したのは11:00の開場直前でした。
設営完了後、数分のうちに隣近所のブースや知り合いのブースに挨拶回りして、11:00の開場を迎えました。
イベント開始
いよいよ11:00、イベント開始!
最初の1時間はビジネスチケットや先行入場の時間、かつ入場受付が別の階だったため、来訪者はまばらで、知り合いの方々がちらほら試遊に来てくださっただけでしたが、当日券入場が始まる12:00になって人が本格的に増えました。
自分のブースは当日券受付の入口すぐ近くで、動線的に入場して最初に回りやすい位置だったこともあり、比較的目に留まりやすかったと思います。
良かった点
総じてイベントは予想していた以上の大盛況で、楽しく有意義な一日を過ごすことができました。
試遊
こんなツクール臭丸出しのゲーム、見向きもされなくて閑古鳥だったらどうしようと思っていましたが、試遊機は2台ともほぼ途切れることなく、20人あまりの方々に試遊していただくことができました。
20人というと少なく感じますが、1プレイ20~30分程度かかったので、ほぼフル稼働していた感じです。
感想メモも半数以上の方に書いていただいて、キャラの個性や独特の世界観を褒めていただいたのが嬉しかったです。
チラシ配り
また前を通る人にも「中華風のダンジョン探索RPGです」と積極的に声を掛けながらチラシを配りました。
思ったよりも大勢の方が受け取ってくださって、「ほう…中華風……」と呟いてくださったり、中には自分の過去作品をプレイしたことがあるとおっしゃってくださった方もいて、想像以上の手応えを感じました。
フィードバック
試遊風景を観察しながら、バランス調整のヒントも得られました。
序盤でそんなに強い攻撃もないので、バランス調整はほどほどでいいかなと思っていたのですが、意外と回復が不十分なところに攻撃が集中して全滅してしまうパターンが多くありました。
強攻撃の頻度を落としたり、体力が少ないキャラに攻撃が集中しないよう調整したり、敵側の回復回数に制限を設けたり、序盤こそもっとプレイヤーをお膳立てするくらいの勢いで調整した方がいいんだな、ということに気付かされたのが良かったです。
改善点
総じてイベント出展は大成功でしたが、いくつか改善の必要な点もありました。これらは次回出展の際に活かしたいと思います。
試遊時間の長さ
今回、オープニングから最初のダンジョン踏破までを試遊できるようにしていましたが、自分自身でプレイしてだいたい20分前後かかっていました。
実際の試遊では迷ったり苦戦したりで30分くらいかかってしまった人もおり、ここは明確な要改善事項です。
ゲーム序盤部分を通常プレイする以上は、このくらいかかってしまうことは避けられないため、イベント試遊専用のデモ版を作るなどして、対応するしかないかなと思いました。
ヘッドホン
自分自身が耳全体を覆うヘッドホンがあまり好きではないため、骨伝導タイプのヘッドホンを用意しましたが、ほとんどの方が慣れておらず、装着の仕方に手間取ってしまいました。
またBluetoothの方は途中で充電が切れてしばらく使えなくなっていたり、運用がやや難しかった印象です。
素直に普通のヘッドホンにするとか、あるいはネックスピーカーのようなデバイスもあるので、そういうものを試すとか、改善した方が良さそうに感じました。
モニターのかさ上げ
もともと試遊中に後ろを通りがかった人からもゲーム画面が見えるように、モニターを高い位置に設置する予定でした。
ゲームパッドの梱包箱が意外と頑丈だったので、これをモニターの下に敷いてかさ上げするつもりでしたが、そこまで高くならず、意図通りに遠目でゲーム画面が見えたかどうかは怪しかったです。
かと言って、あまり大きな台は持って行くのが大変ですし、小型の組み立て式スチールラックみたいなのが良いのかなと思いました。
単身参加
いろいろ改善点はありましたが、一番大きいのはこれです。
物販のある方はよく売り子さんが同伴していたり、周囲のブースも家族や友人が手伝いで参加されていましたが、自分は特に物販も家族もないので(……。)、単身で参加しました。
一人だとブースの設営・撤収にも時間がかかります。撤収の時は幸い、最後まで残っていた懇意な方が手伝ってくださったので30分くらいで完了しましたが、設営の時は時間ギリギリまでかかってしまいました。
また何より、試遊の様子を観察して、プレイヤーの反応やプレイスタイルなどを見るのがフィードバックとして有用と言われていましたが、チラシ配りや作品案内に追われて観察する間もなかったのが、非常にもったいなかったと思います。
東京ゲームダンジョンでは1人までは追加料金なしで参加可能なので、次回は誰かお手伝いしてくださる方を募りたいと思います(チラッチラッ
次回も参加します
総じて今回の出展は楽しく有意義で、次回のゲームダンジョンもぜひ参加したいと思います。
次回の「東京ゲームダンジョン13」は8月8日に予定されており、募集もおそらく近々開始されると思います。争奪戦に負けないよう、心して臨みたいと思います。
次回もどうぞよろしくお願いいたします。