開発日誌

プラグイン/スクリプト

[ テクニック ] [ 素材 ] [ プラグイン/スクリプト ] イベントキャラ移動の改善プラグイン

2021-06-17 23:08:30

イベントキャラクターのランダム移動やプレイヤーに近づく移動を改善するプラグインを作りました。RPGツクールMVとRPGツクールMZの両方に対応しています。

イベントキャラクターの移動に関して以下の3点を改善します。

1点目は「移動ルートの設定」における「ランダムに移動」。

RPGツクールの標準のランダム移動は、まず上下左右4方向からランダムに移動方向を決定し、その方向に移動ができたら移動する、という仕組みになっています。ランダムに決定された方向に障害物があって動けない時は、移動が発生しません。

したがって、3方向を囲まれた袋小路のような場所にキャラクターがいる場合、1/4の確率でしか動かないことになります。

このプラグインはそれを改善します。先に上下左右4方向で移動可能な方向をリストアップし、その移動可能な方向の中からランダムに移動方向を決定します。したがって、袋小路のような場所でも必ず動ける方向に動きます。

2点目は「自律移動」の「ランダム」。

RPGツクールにおける自律移動タイプの「ランダム」は、実は完全にランダムに移動するわけではなく、1/2の確率で今向いている方向にそのまま前進、1/6の確率でその場に停止、1/3の確率でランダムな方向に移動する仕組みになっています。

完全にランダムだと周りをウロウロするだけの怪しい動きになってしまうので、これ自体は動きを自然に見せるための仕組みだと評価できます。ただ、それぞれの確率を調整したい場合もあるでしょう。

このプラグインは、プラグインパラメータで前進と停止の確率を調整できます。デフォルトは前進が50%(1/2)、停止が17%(1/6)となっており、この値を変更すれば、ランダム移動の確率を高くしたりすることができます。

また、1点目のランダム移動の改善も適用されるため、キャラクターがランダム移動で狭い場所に入り込んでしまった時の動きが、劇的に改善されると思います。

そして3点目は「自律移動」の「近づく」。

RPGツクールにおける自律移動タイプの「近づく」は、ランダムと同様、常にプレイヤーに近づいてくるわけではなく、少し遊びのある動きをします。具体的には、プレイヤーに近づいてくる移動は2/3の確率であり、1/6の確率でランダムに移動、1/6の確率で今向いている方向にそのまま前進します。

敵が追いかけてくるような動きの場合は、この確率だと少々無駄な動きが多く、かといってカスタム移動の「プレイヤーに近づく」だと100%近づいてきてしまうため、それはそれで逃げ場がありません。

ランダム移動と同様、プラグインパラメータでランダム移動と前進の確率を調整できます。デフォルトはどちらも17%(1/6)で、この値を小さくすれば、より積極的に近づいてくる動きになります。

実際の動きはこんな感じ。狭い場所に入った時のランダムな動きや、プレイヤーへの接近具合が改善されているのが分かります。

質問やアドバイスなどはコメント欄まで、お気軽にお願いします。素材利用条件などについては、このサイトについての「提供素材について」の項目などをご覧ください。

[ テクニック ] [ プラグイン/スクリプト ] 戦闘中にアイテムコマンドで武器変更

2021-06-05 22:22:57

戦闘コマンドの「アイテム」で、アイテムの使用だけでなく武器の装備変更もできるプラグインを作りました。RPGツクールMVとRPGツクールMZの両方に対応しています。

戦闘中に装備が変更できるプラグインは既にありますが、独自のコマンドではなく既存の「アイテム」コマンドにその機能を追加したところがポイントで、戦闘コマンドの数が増えないのでレイアウトに影響を及ぼしません。

代わりに、武器以外の装備を変更したり、変更前後の攻撃力を確認できる機能などは持たせていません。実際、戦闘中に武器を持ち替えるのは問題なくできそうですが、鎧を一度脱いで別の鎧に着替えてたりしたら、その間に一方的に攻撃を受けてしまいそうですw

あと、二刀流の場合の考慮も適当で、一方の武器しか変更できません。というか、両手の武器を変更するのにうまいインターフェースがあれば教えてください。

デフォルトでは、武器を変更したら、その新しい武器で通常攻撃をするようになっており、直ちに敵ターゲットの選択に移ります(全体攻撃武器の場合は次のアクターのコマンド選択に移ります)。もちろんターゲット選択をキャンセルすれば、別の行動を選択することもできます。武器の変更にはターンを消費しないので、何度でも武器の変更は可能です。

この挙動はプラグインパラメータで変更も可能で、「武器変更後通常攻撃」をOFFにすると、武器変更後は戦闘コマンドの選択に戻ります。

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[ テクニック ] [ プラグイン/スクリプト ] 敵キャラの複数回行動を細かく制御

2021-06-01 21:04:32

VX Ace以降のRPGツクールでは、特徴の「行動回数追加」で1ターンに2回以上行動する敵キャラを簡単に作成できます。

しかし、複数回行動の内訳を自由に決めることはできないため、場合によっては同じ補助魔法を2回連続で唱えてしまったり、凶悪な全体攻撃を2回連続で放ってきたりといった事態に陥ります。

そこで、複数回行動での条件を設定できるプラグインを作りました。RPGツクールMV/MZ両対応です。

これを使うと、2回行動のうち1回目は通常攻撃で2回目は魔法攻撃とか、1回目は攻撃魔法で2回目は補助魔法とか、強力な全体ブレス攻撃の場合は1回行動で終了とかいった、細かい調整が可能です。

複数回行動の制御にはステートやTPを駆使した方法もありますが、このプラグインを使った方が楽でしょう。

※追記:「敵キャラの変身」に対応したバージョン1.1.0に更新しました。

使い方としては、以下を敵キャラのメモ欄に記述します。

<MultiActionX:行動パターン番号>
指定した行動パターンは複数回行動のうちX回目の行動でのみ選択されます。
<LastAction:行動パターン番号>
指定した行動パターンを選択すると以降の複数回行動は行わなくなります。

行動パターン番号には、行動パターン一覧の順番をカンマ(,)区切りで指定します。

具体的には、敵キャラの行動パターンが以下のように設定されているとします。

  • (1) 通常攻撃
  • (2) ファイア(単体魔法)
  • (3) スパーク(全体魔法)
  • (4) ヒール(回復魔法)

この時、以下の記述をメモ欄にしたとします。

<MultiAction1:2,3>

<MultiAction2:4>

<LastAction:3>

この場合、1番の通常攻撃は設定がないので2回行動のうち1回目でも2回目でも、どちらでも選択されます。2番のファイアと3番のスパークは、MultiAction1の記述により、1回目の行動でのみ選択されます。4番のヒールは、MultiAction2の記述により、2回目の行動でのみ選択されます。また3番のスパークは、LastActionの記述により、選択されたら以降の行動は行わなくなります。

まとめると、2回行動は以下のようなパターンになります。

  • 通常攻撃+通常攻撃
  • 通常攻撃+ヒール
  • ファイア+通常攻撃
  • ファイア+ヒール
  • スパークのみ

こうすることで、2回とも回復してしまうのを避けたり、強い全体魔法は1回だけにしたりと、ある程度のバランス制御を行うことが可能です。

バランス制御だけでなく、例えば魔法戦士的な敵キャラに物理攻撃と魔法攻撃をそれぞれ1回ずつ行わせたり、騎兵のような敵キャラに馬の突進攻撃と兵の物理攻撃を1回ずつ行わせたりと、敵キャラの性格付けなどにも応用できます。

また、2回行動だけでなく、3回以上の行動にも対応しています。

行動回数を増やした場合は、プラグインパラメータの「複数回行動最大値」で、最大の行動回数を設定してください。最大値以上の行動を設定しても無視されます。最大値は何回にでも設定できますが、必要以上に増やしすぎると処理が重くなりますので、ご注意を。

行動パターンを番号で指定しなければいけないのが、ちょっと残念なところではあります。番号が画面上に表示されているわけではないので、行動パターンがたくさんある場合は、数え間違いに注意してください。行動パターンにもメモ欄があったり、もう少し細かい設定がいろいろできればいいんですけどね。

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[ テクニック ] [ プラグイン/スクリプト ] 画像の先読みを改善して画像表示のラグ解消

2021-05-29 18:55:56

お久しぶりです。

twitterの方では時々制作状況を紹介していますが、それをするとこちらの方ではあまり語ることがなくなるので、どうしても更新頻度が落ちてしまいますね。それでも、新しいプラグインや小技の紹介などはたまにしていきたいと思っています。

さて今回は、RPGツクールMZにおける画像表示のラグを解消するプラグインを公開します。

テストプレイ時やダウンロード版の場合はローカルから読み込むので特に気になるということはありませんが、「ゲームアツマール」などブラウザ版でプレイする場合は、サーバーから画像ファイルをダウンロードしてこないといけないので、特にサイズの大きい画像は画像表示のラグ(遅延)が割と顕著に発生します。

RPGツクールMZのデフォルトでは、イベントの開始時に、イベントコマンドの先頭から200行目までをチェックして、その中に登場する「文章の表示」の顔グラフィック画像と「ピクチャの表示」のピクチャ画像を、先に読み込むようになっています。先に画像を読み込んでキャッシュしておくことで、実際に画像を表示する際に素早く表示できる仕組みになっているわけです。

ですが、長いイベントの場合はイベントコマンドが200行以上になることもあり、そういう場合はどうなるのかというと、特に何もしてくれません。途中で200行目以降を追加で先読みしてくれるというようなことはなく、そのため、イベントの途中から画像表示のラグが目立つようになってきます。

このプラグインを使えば、先読みする行数をデフォルトの200行から、任意の行数に設定することができます。また、行数を0に設定すると、イベントの全行を対象に先読みするようになり、この使い方が普通かと思います。

ただし、1000行を超えるような非常に長いイベントの場合、全行を対象にすると、逆に最初の先読みに時間がかかってしまう可能性があります。特に通信速度が遅い環境だと、イベントの開始が明らかに遅くなるでしょう。長いイベントがある場合は、先読みの行数は200行くらいに抑えて、後で解説する「画像先読み」のプラグインコマンドを併用してみてください。

また、デフォルトでは先読みの対象が「文章の表示」の顔グラと「ピクチャの表示」のピクチャ画像だけですが、それに加えて「遠景の変更」の遠景画像と、「移動ルートの設定」の中の「画像の変更」で使われるキャラ画像も、先読みしてくれるようになっています。「遠景の変更」はあまり使用する機会がないかもしれませんが、遠景画像はサイズが大きいので効果も大きいです。

また、イベント開始時の自動的な先読み以外にも、任意のタイミングで任意の画像ファイルを先読みできるように、プラグインコマンドも用意しました。

プラグインコマンドの「画像先読み」を使用すれば、imgフォルダの下にある任意の画像ファイルを読み込ませることができます。自動的な先読みでは対応していない、タイルセット画像や戦闘背景の画像なども、これを使えば先読みさせることができます。

前述の非常に長いイベントの場合は、自動的な先読みは200行までにしておいて、途中で200行目以降に登場する画像ファイルをプラグインコマンドで先読みさせる、といったことが可能です。

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[ テクニック ] [ 素材 ] [ プラグイン/スクリプト ] 進行状況ウィンドウプラグインをMVにも対応

2021-01-25 01:23:07

メニュー画面に現在の物語の進行状況等を示す簡単なテキストを表示できるプラグイン「進行状況ウィンドウプラグイン」を、MV/MZ両対応にバージョンアップしました。

ツクールフォーラムで、RPGツクールMV用に同様のものが欲しいという声が上がっていたので、それに応えた形です。

最終的にスクリプト内部でMVかMZかを判別するようにして、同じファイルでMVとMZの両方に対応できるようにしました。

詳しい使い方は「メニュー画面に物語の進行状況を表示」もご参照ください。

MVでは、デフォルトのメニュー画面のコマンドウィンドウと所持金ウィンドウの間に空きスペースがあるので、そこに表示するようにしました。もちろんウィンドウの位置・サイズを指定すれば、好みの場所に配置することができます。

ウィンドウ周りは、MZとMVでコアスクリプトの仕様が異なるため、そのままでは動かないのですが、実際にはウィンドウの初期化(initialize)の呼び出し方が多少違うだけで、後はMZの書き方で基本的に動作することが分かりました。

なお、MVかMZかの判別は、Utils.RPGMAKER_NAMEに文字列でMVかMZかが格納されていますので、それを使用しています。

また、MZで既にご利用の方は、敢えてアップデートする必要はありませんが、テキストに改行(\n)を2つ以上入れても、最初の1つしか認識されないというバグがあったので、もし3行以上のテキストを表示させたい場合は、アップデート版のご利用をお願いします。

具体的には、改行コードの置換をreplace("\\\\n", "\\n")としていたのを、replace(/\\\\n/g, "\\n")としました。こうしないと複数の置換ができないんですね……。うーん、素直にmultiline_stringにしておけばよかった……。

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