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[ サイト情報 ] [ その他の雑記 ] 2025年総括

2025-12-31 12:21:12

早いもので2025年ももう大晦日。

21世紀ももう四半世紀が過ぎるということで、時の流れの速さに恐れおののきつつ、年末恒例の総括のお時間です。

長編大河RPG『王国の英雄』完成!

まず今年は何と言っても長編大河RPG『王国の英雄』の完成・公開です。

2020年の9月から制作を開始し、毎年のように来年には完成を目指していますと言ってきた本作ですが、丸5年の歳月をかけて2025年8月末に完成しました。

6月にβテスト版として先行公開した時から多くの方にプレイいただき、8月末にPLiCyで正式リリースしてからは、現在までに1万を超えるプレイ数を記録しています。

けっこうな長編であり、同じ人が数十回はプレイするため、他の作品と単純に比較できるものではないですが、かなり多い部類には違いなく、嬉しい限りです。

9月末に出したダウンロード版も通算で約1500回となりました。これも何度かアップデートをしているため、単純なプレイ人数とは異なりますが、大勢の方にプレイしていただけたものと思っています。

お陰様でPLiCyの「ゲームコンテスト2025」では敢闘賞を受賞しました。自作品の受賞は初めてで、スタッフからのコメントも「攻略のヒントが幅広く散りばめられている」「ボス戦がなるべく強制突入にならない」など、意識した点を的確に評価していただきました。ありがとうございます!

プレイ動画やプレイレポート、感想やレビューなど、数多くいただいており、ありがたい限りです。引き続きよろしくお願いいたします。

ツクラーショウケース

上記に関連して、6月にはshinさん主催の「ツクラーショウケース」にサプライズツクラーとして出演させていただきました(ただし当該回は出演者全員がサプライズツクラー枠)。

3月頃に出演オファーをいただき、6月中頃ならば『王国の英雄』も完成……が見えている頃で、作品のプロモーションにもちょうど良いよいうことで、引き受けさせていただきました。

詳しくは「ツクラーショウケースに出演しました」の記事をご覧ください。

PV制作は苦労した点も多かったですが、根気強く修正を続けた結果、満足のいく出来になりました。何より当日、とても盛り上がったのが嬉しかったです。

こちらが当日放送したPVです。

このツクラーショウケースの翌日に先述のβテスト版を公開することにしました。まさに作品完成のきっかけを作ってくれたと、感謝しています。

イベント参加

去年の総括で、来年はイベント参加やイベント出展も視野に入れていると述べた通り、2月に「東京ゲームダンジョン」に顔を出して以来、リアルのインディーゲームイベントにちょくちょく参加し、同じツクラー、ゲーム制作者さんと交流させていただきました。

出展の方は、11月の「クリエイターズ文化祭」と12月の「マイゲームフェス」に出展参加させていただき、『王国の英雄 モブキャラファンブック』という謎の本を配布しました。普段は見過ごされがちなモブキャラについて、設置コンセプトや台詞の裏の意味、制作時の苦労話などを余すところなく書けたので、作っていてとても楽しかったです。

イベントの出展については、前述のツクラーショウケース出演も含めていずれもオンラインイベントばかりでしたが、来年はリアルイベントへの出展も視野に入れようかと思っています。

プラグイン

プラグインは今年もいくつか公開しました。

既に重要なプラグインは昨年までに開発してしまったので、今年は比較的小規模なプラグインが多かったですが、それでも『王国の英雄』の正式リリースを控えて作品の仕上げで作成したプラグインを、7~8月頃に立て続けに公開しました。

ステート重複付与無効プラグイン(PANDA_NoDuplicateStates.js)」や「混乱時行動改善プラグイン(PANDA_FixedConfusionAction.js)」など、地味な機能が多いですが、どれもデフォルトの仕様の今イチな点を修正するプラグインなので、戦闘や演出の調整にこだわりたい方には役に立つものだと思います。

反響の多かったものとしては、11月に公開した「ターゲット条件指定プラグイン(PANDA_ActionTargetCondition.js)」です。2月頃に仮組みしてからずっと温めていたもので、『王国の英雄』に組み込んでみて特に問題が出なかったことから、ようやく公開したものです。メモ欄を使わずに設定ができる点と、賢い敵の行動が簡単に実装できるため、自分でも気に入っているプラグインです。

また、9月公開の「ダミータイル非表示プラグイン(PANDA_EditorOnlyTiles.js)」は、来年に予告されているRPGツクールMZのアップデートで通行可不可の可視化機能が実装されると不要になりますが、MVでは引き続き必要になるのと、カウンター属性や四方向通行設定など単純な通行可不可以外の設定はおそらく可視化してくれないので、MZにおいても引き続き有効なプラグインなのではないかと思っています。

他にも、『王国の英雄』で作成したもののまだ公開していないプラグインなどもいくつかあるので、来年はそういったものも整備して公開していければと思います。

その他の活動

SSL対応になりました」で述べたように、8月に当サイト「werepanda.jp」が開設15周年を迎え、それと同時にサイトがSSL対応となりました。

ただの個人サイトでそこまでするのは……と思って保留していましたが、プラグイン等をダウンロードする際にブラウザで警告が出てしまうという実害が出ていたのと、先述のリアルイベント参加に向けて名刺を作る(名刺にサイトのURLを掲載する)ため、SSL対応するなら今だとなりました。

また12月には毎年恒例の「アドベントカレンダー」に参加して、「ブラウザプレイでBGMと演出のズレをなくす方法」という記事を投稿しました。

特にPLiCyなどのブラウザ版で顕著な遅延対策をいくつか記述しました。どれもやっておくに越したことはない対策ばかりで、ブラウザ版に限らずダウンロード版でも若干の遅延は発生するので、ぜひ参考にしていただければと思います。

2026年の抱負

さて、来年2026年に向けて。

12月の頭頃から、新作の制作に取り掛かっています。

その名も中華風探索RPG『蟠桃会(ばんとうえ)異聞~仙界の宴』(仮題)。

過去作である和風探索RPG『天下御免!からくり屋敷』のEXボスとして登場した西王母・麻姑・百花仙子・嫦娥を主人公パーティーに据えて、『天下御免!からくり屋敷』と同様のハクスラ系ダンジョン探索RPGを、今度は舞台を中華世界に置き換えた作品です。

構想自体は5年前に『王国の英雄』を制作開始する際に、別の作品案として浮かんでいたものですが、5年の歳月を経て新作として制作開始することになりました。

今回はストーリーも特にないハクスラ系で、『天下御免!からくり屋敷』の時のような続編ダンジョンなども特に予定しておらず、かつこれまでの作品を通じて制作ノウハウはかなり溜まっているので、1年半程度での完成を目標にしています(ホントかな)。

さすがに来年中の完成は考えていませんが、完成の目途が立っている程度にはなっていることを目標に頑張ります。進捗はX(旧twitter)でも上げていきますので、楽しみにしていてください。

本年はどうもありがとうございました。

また来年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

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