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[ テクニック ] [ 素材 ] [ プラグイン/スクリプト ] エクセルで敵キャラかんたん設定

2020-10-04 17:54:52

敵キャラの能力値や属性有効度、ステート有効度などをエクセル上で簡単に編集して、データベースに反映させられる、VBAマクロファイルを公開します。

先日の職業ごとの能力値をエクセルで編集できる「能力値かんたん調整」の、敵キャラ版です。RPGツクールMV/MZの両方に対応しており、使用にはMicrosoft Excelが必要です。

※ 2021-02-09追記
メモ欄に改行があると正常に出力できない不具合を修正しました。

※ 2022-01-06追記
メモ欄等に\で始まる制御文字があると読み込めなくなる不具合を修正しました。

まずは上記のファイルをダウンロードしてください。zipファイルなので解凍し、中にある「EnemyParameter_MVMZ.xlsm」を起動します。

起動時に、マクロに関するセキュリティ警告が出ますので、「コンテンツの有効化」でマクロを有効にしてください。ここまでは「能力値かんたん調整」と同様です。

まずは「プロジェクト読み込み」ボタンをクリックして、対象となるゲームのプロジェクトフォルダーにある、「game.rpgproject」(MVの場合)または「game.rmmzproject」(MZの場合)のファイルを開きます。

これで該当プロジェクトの属性データとステートデータ、および敵キャラのデータが各シートに読み込まれます。

最初に準備として、「敵キャラ設定」シートの「属性有効度」と「ステート有効度」の設定欄を作成します。

プロジェクトを読み込んだ時点で何となくいい感じに設定欄を作ってくれますが、複雑な設定がある場合や個数が多い場合は適宜調整が必要です。

有効度を設定する必要のない属性・ステートは、設定欄を作らなくてもOKです。例えばデフォルトであるステートの「防御」や「不死身」は、有効度を設定する必要がないので、設定欄も不要です。

また、「戦闘不能」など文字数の多い項目は、名前の代わりに「略称」を使うことができます。例えば「戦闘不能」という名前の代わりに「死」という略称を使えば、ステート有効度の欄がすっきりします。「属性・ステート」シートの「略称」欄に入力すれば、略称が反映されます。

さらにこの「略称」にはもう一つの機能があって、例えば毒関連のステートとして、威力の弱い「軽毒」と威力の強い「猛毒」の2種類のステートを作ったとします。しかし、ステート有効度は同じ毒ステートとして、特に別の値を設定したりはしないケースが、あるかと思います。私はよくあります!

そのような場合、略称を両方とも「毒」としておけば、一つの設定欄で両方のステート有効度を同じ値に設定できます。逆に、一部の敵だけ別の設定値にしたい、ということもできなくなるので注意。

「属性有効度」と「ステート有効度」は、デフォルトで12個ずつ欄を設けてありますが、それぞれの個数に応じて列を追加・削除することが可能です。ただし、1行目にある「ステート有効度」の文字は消さないように注意してください。この文字列で、属性有効度とステート有効度の境界を認識しています。

設定が終わったら「スタート」シートに戻り、「JSON出力」ボタンをクリックします。

以上で、敵キャラの名前、能力値、経験値とお金、特徴の命中率・回避率・会心率、および属性有効度とステート有効度が、該当プロジェクトのEnemies.jsonに書き込まれます。RPGツクール本体に戻ってデータベースの「敵キャラ」を開き、設定値が反映されていることを確認してください。

それ以外の敵キャラ画像やドロップアイテム、行動パターン、およびその他の特徴とメモについては、RPGツクール本体で設定したものがそのまま適用されます。

直接Enemies.jsonを上書きするので、ファイルの扱いには十分ご注意ください。設定が壊れても一切の責任は負えません。

RPGツクールMV/MZの標準仕様に準拠しているため、プラグイン等で能力値や特徴の仕様を変更している場合は、正しく反映されない可能性があります。エクセルの編集やVBAの知識がある方は、本ファイルを改造することで対応させられます。その辺はご自由にどうぞ。

質問やアドバイスなどはコメント欄まで、お気軽にどうぞ。素材利用条件などについては、このサイトについての「提供素材について」の項目などをご覧ください。

これで、1個ずつ特徴をポチポチと設定していくという苦行から解放されます!

RPGツクールVXまでは、属性有効度とステート有効度がリストになっていて、それぞれA〜Fの6段階で選ぶだけだったので、楽に設定ができました。それでも数が多いと大変でしたが、無心でクリックするだけなので、思ったほど面倒でもなかった気がします。

VX Ace以降、それが全て「特徴」の項目に集約され、より細かい設定ができるようになったのは良かったですが、一つずつ設定画面を開きながら設定しないといけないため、かなり面倒な作業になってしまいました。

このエクセルツールで、少しでもその作業が軽減できればと思います。

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